もしものためにいつもできること
災害に備えることは、特別なことではありません。
日々のちょっとしたことが防災につながるのです。

日常的に行っていれば、予測不能なその時が来ても慌てることなく対応することができます。
簡単なことから実践しよう
簡単にすぐに取り組めることを、日々続けていくことが大切です。
何事もそうですが、最初から完璧にしようとすると長続きしません。
少しずつ、徐々に日常生活の質を高めていきましょう。
今すぐできる10のこと

生活編8項目
- トイレを我慢しない
- カーテンを使う
- 寝室を安全に
- 整理整頓
- 日用品のストックは多めに
- 適度な食料の備蓄を
- 非常口とAEDの確認
- ガソリンの給油をこまめにする
災害が起きるとトイレが使えなくなることは珍しくありません。
災害でなくてもエレベーターが故障したり、自宅のトイレの故障なども起こり得ます。
トイレに行きたくなったらきちんと行く、行ける時に行く、
という習慣はシンプルですが大人にとっても子どもにとってもとても大切なのです。
子どもはついつい遊びを優先してしまいがちなので、
お出かけ前などのタイミングや時間を見て、日頃から声かけをしておきましょう。
また、カーテンは2枚つけるようにすることが大切です。
夜寝る時のカーテンと、日中もできれば遮光性の低いレースカーテンなどを使っておくと、
ガラスの飛散防止になります。
カーテンをしっかりと活用することで、エアコンが使えなくなった時でも断熱、保温効果が期待できます。
日々消耗する日用品や食料は適度に備蓄しておきましょう。
日々使うものほど無くなれば困ります。
しかし備蓄には、ストックを置いておくスペースが必要になります。
近年はモノを持たない暮らしも注目を集めており、ストックに抵抗のある人もいるかもしれません。
ですが、ここまで防災を学んできた方なら、
”必要最低限の量”を自分自身で決めることができるのではないでしょうか。
そのために不要なものを手放し、あるべき場所に片付ける整理整頓が大切なのです。
情報編2項目

- 携帯電話の充電器を持ち歩く
- 防災アプリをダウンロードしておく
もはやライフラインの一つとも言える携帯電話、スマートフォン。
日々充電をしておくだけでも防災につながります。
防災系のアプリも充実してきており、幾つかダウンロードしておくと良いでしょう。
種類が豊富なので、情報元が信頼でき、自分に合ったものを選ぶようにしてください。
ラジオアプリ:NHKラジオ らじるらじる、radiko
位置情報共有アプリ:Googleマップ、LIFE360
SNS:Twitter、LINE、Facebook
災害情報アプリ:Yahoo!防災速報、NHK ニュース・防災
避難所アプリ:防災情報 全国避難所ガイド
アプリ以外にもスマホそのものに備わっている機能を使う方法もあります。
iPhoneであれば、緊急SOSの機能を使えば、すぐに警察や消防に連絡することが可能です。
緊急SOSを使った後に、あらかじめ指定しておいた連絡先に位置情報を発信し、
移動に伴ってその情報を更新してくれるという仕組みになっています。
自分の機種でこのような機能があれば、使い方を確認しておきましょう。
少しの行動で、あまりお金をかけなくても、災害に備えることは可能です。
持続可能な防災は、日常生活の質を底上げしてくれるのです。
引き続き、備えになる行動について、より深く学んでいきましょう。