災害別に確認しよう

自宅や職場の場所、1日の中で長時間過ごすのはどこなのかによって、
その人の災害リスクは変わります。
これまでは家を災害に強いシェルターにするという視点でチェックしてきましたが、
ここでは災害の種類に分けて防災の確認ポイントを見てきましょう。
地震
- 自宅付近に活断層が通っていないか
- 頑丈な地盤であるか
- 自宅の耐震性能は高いか
- 津波の危険性は高いエリアか
- 地滑りしやすいエリアか
活断層があるエリアは、震源になることもあります。
別の場所で地震が起こった時にも、揺れが強くなる可能性があるので、
事前にハザードマップで確認しておきましょう。
現在懸念されている南海トラフ地震、首都圏直下型地震が起きた場合、
どの程度の震度になるのか知っておくことが大切です。
また、地盤が緩い場合は地震発生後に液状化現象が起こる可能性があります。
東日本大震災では、千葉県で液状化が多く確認されました。
これにより建物が傾いたり、吐き気など体調に不調が現れることも。
埋立地や干拓地、水分の多い地盤であれば注意が必要です。
津波
- ハザードマップで危険区域に当てはまるか
- 発生時に避難できる高い建物はあるか
- 避難する場所は複数決めているか
- 避難経路を決めているか
海のそばのエリアに住んでいるなら、ある程度の対策がすでに為されていることで、
避難遅れになってしまわないよう注意しましょう。
近くに海がない人も、必ず危険区域でないことの確認と、
危険区域からどの程度離れているのかは認識しておくべきでしょう。
津波はどんどん押し寄せてくるので、避難場所は
第一、第二、第三と徐々に高台に行けるように設定しておきましょう。
台風
- 自宅の耐風性は高いか
- 屋根は飛ばないか
- 近くに決壊しうる河川・堤防はないか
- 大きめのビニールシートの備蓄はあるか
窓が割れないようにと、物が飛ばないように対策を入念に。
マンションの場合でも、ベランダの鉢植えや物干し竿は室内へ。
近年の巨大台風ではエアコンの室外機が飛ぶ被害も出ています。
固定するか重たいものを上に置いて対策しましょう。
洪水

- 近くに決壊しうる河川・堤防はないか
- 浸水の可能性が高いエリアか
- 上流にダムのある河川はないか
- 土嚢・ビニールシートの備蓄はあるか
台風と洪水、豪雨は前もって気象情報を得られるため、予測がつきます。
備蓄については都度残量を確認して、
ライフラインが途絶えても自宅避難できるようにしておきましょう。
浸水の可能性が高い地域であれば、避難場所と経路は必ず決めておきましょう。
土砂崩れ
- 山・崖・沢が近くにないか
- ハザードマップの危険区域に当てはまるか
- 普段から雨で流れができやすいか
- 頑丈は地盤であるか
地震、台風や豪雨の後は土砂崩れの可能性があります。
自宅が土砂崩れの被害を受けやすい場合は、家に留まり在宅避難するのは難しくなります。
台風の接近や豪雨の予報が出た時に、どのように避難するかも事前に決めておきましょう。
いかがでしたか?
特に危険性が高かったり、現状で自分自身にとって備えが十分でない災害が
どれなのか気づくことができたのではないでしょうか。
より具体的に防災を進めるヒントとして活用していきましょう。
それでは、次のセクションからは備えることに重点を置いて、
さらに災害時の対策方法を掘り下げていきましょう。